当時 - 帯広 - 十勝川と日高山脈 を描いてから
大きい地形が創り出すカタチがつついてくる
昔からずっと覚えているような感覚を呼び起こすような
そんな感じのする風景をずっと探していた・・・
なんとなく道東をうろうろして気になるところを
訪れては上手く絵に収まる景色を探していたけど
なかなか見つからなかった・・・
その後 年末に絵を釧路在住の方に届けに行った時に
ついでに納沙布岬まで行ってみようということになり
釧路から海岸線をずっと東に進んでいた時に
突然景色が開けたかと思ったらそこが霧多布湿原だった
ちょうど 夕陽が湿原を照らして朱く輝いていて
絵の道具を持ち合わせていなかったことを後悔した
北海道を離れて京都に移り住み
絵を描くことを脇に寄せてそこでの生活に励み
あっという間に6年が過ぎ
今は神奈川で生活をしている・・・
自分たちの生活が変化し
これから先何をしていくかを考えた時
自然に浮かんできたのはやっぱり描くことだった・・・
しかし すんなりとまた制作に励む流れに入れる訳もなく
住宅街から離れて山に登ってみたり
湧き水を汲みにいってみたり
鎌倉の街並みを眺めてみたりして
自分のアンテナを確認してみるものの
制作にいたるところまできっかけを掴めずにいた・・・
そんな中で色々と縁が巡ってきて
北海道に5年ぶりに訪れる機会があり
その流れで 道具を持って
霧多布湿原に4日程滞在することができた
P-4号 (W333×H220mm) Oil on Canvas
何か方向性が見えた訳でもないのだけれど
制作作業の中で 今の自分の状態を掴むことができて
考えることがより具体的になってきた
久しぶりの北海道はやっぱり良いところでした
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