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ー ホウノキの向こうで ー  M-50号(1167×727mm)  Oil on Canvas  



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宮本健

Author:宮本健
1972年生まれ 東京都出身
成人後北海道で20年ほど暮らし
現在京都府福知山市在住

物心がつくころから
自然に絵を描く環境に育ち
以後モノ造りに没頭する日々を送る

東京工科専門学校 映像デザイン科 卒業

在学中にスノーボードに出会い卒業後北海道へ・・・
北海道の環境に魅せられ 数年後には移り住み
主にバックカントリースノーボード等を通して
山の中に身を置くようになり
自然環境からのインスピレーションを受けて
改めて絵を描き始める

元々のアトピー性皮膚炎の悪化を発端に
1995年に白内障になり両眼に
人工水晶体を入れたのをきっかけに
自己の精神性に目覚め 
他者との在り方を改めて学び始めました
自身の内面と環境との境目を
何処におくのかを問い続け
心に浮かんでくるものをキャンバスに
描いています

初期は蛍光色(リキテックス)に紫外線を当てることで
絵の具自体が光ることを用い
より積極的に絵の中の空間に関わろうとしていました
通常色(リキテックス)と混ぜ合わせることで
絵の具の光量をコントロールしながら制作していました
通常の光線下での仕上がりと紫外線下での仕上がりが
異なることも含めて
ひとつの作品でありながら多角的な表現ができればと
試行錯誤していました

その後 恩師からの勧めや野外での制作が増えたこともあり
油絵の具を使い始め
自身も油絵の具の深みある色に魅せられ
油絵の具を中心に制作するようになっていきました

33歳の時に自己観察の手段として
インド由来の座禅を始めたこときっかけに
自身の内に新たに客観的な視点を見出し
自分自身をさらに深く掘り下げて視つめることで
表現することの本質を捉えなおし やがて
その対象を 今 目の前のあるがままの現実の中に
見いだすようになりました

この瞬間 常に全ての一部として
このひとつの宇宙からどのように
心を動かされるのかに集中して
外界の絶えず流れている空気の中にいる安心感や
自分が今いるところから見える境い目のない宇宙の
途方もないグラデーションを求めて
現場にて制作をしています・・・




2009年2月
グリーンリーフホテル ニセコビレッジにて
「宮本 健 作品展」を開催

2012年2月
札幌時計台ギャラリー B室にて
「第一回 宮本 健 個展」を開催






   
   

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夕映えの霧多布湿原




当時 - 帯広 - 十勝川と日高山脈 を描いてから

大きい地形が創り出すカタチがつついてくる

昔からずっと覚えているような感覚を呼び起こすような

そんな感じのする風景をずっと探していた・・・

なんとなく道東をうろうろして気になるところを

訪れては上手く絵に収まる景色を探していたけど

なかなか見つからなかった・・・



その後 年末に絵を釧路在住の方に届けに行った時に

ついでに納沙布岬まで行ってみようということになり

釧路から海岸線をずっと東に進んでいた時に

突然景色が開けたかと思ったらそこが霧多布湿原だった

ちょうど 夕陽が湿原を照らして朱く輝いていて

絵の道具を持ち合わせていなかったことを後悔した



北海道を離れて京都に移り住み

絵を描くことを脇に寄せてそこでの生活に励み

あっという間に6年が過ぎ

今は神奈川で生活をしている・・・



自分たちの生活が変化し 

これから先何をしていくかを考えた時

自然に浮かんできたのはやっぱり描くことだった・・・

しかし すんなりとまた制作に励む流れに入れる訳もなく

住宅街から離れて山に登ってみたり

湧き水を汲みにいってみたり

鎌倉の街並みを眺めてみたりして

自分のアンテナを確認してみるものの

制作にいたるところまできっかけを掴めずにいた・・・



そんな中で色々と縁が巡ってきて

北海道に5年ぶりに訪れる機会があり

その流れで 道具を持って

霧多布湿原に4日程滞在することができた




P-4号 (W333×H220mm)   Oil on Canvas



何か方向性が見えた訳でもないのだけれど

制作作業の中で 今の自分の状態を掴むことができて

考えることがより具体的になってきた



久しぶりの北海道はやっぱり良いところでした





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